代わりに喰らうてくれませ
形にもならぬ言葉を箱に詰めて
愚かさが生んだ純情を甘い毒に浸す
この世には愛などないと云い
その腹を嗤つた
紛いものの獣が口を閉ざし
一度だけ夢をみた
閃光の朝
アルペジオで迫り来る郷愁
そして夜は繰り返す
毒で彩つた純情を空白の言ノ葉にのせ
喰らうならば底まで





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