昨日ぶりの地に
黄色い光を吊るし
微かな塵を率いて
沈黙を保てぬ羊たちの群れを
広げた天鵞絨で包み
瞬く間に醒めるまほろばへ
望むままに幾度でも誘う
終焉が鳴り響けば
追い掛ける声もすり抜け
東へ後ろ手に手を振り
また彼の地へと





< 09,12,13 >