無知で在るならば
其れで終わり
など
白黒の世界で赦されども
極彩色の他人は
踵を返す
と
右手で嘘を吐く
ならば
足らずの言葉を補うとて
底から零れ出る雫が
乱雑に並び
涸れた音を響かせる
只
< 09,12,13 >