ある国に、かみなり王女がいました。
かみなり王女が怒ると、かみなりが鳴るのでそう呼ばれているのです。

かみなり王女はおこりんぼうで、いつもいつも怒ります。
今日もかみなり王女の怒鳴り声が城中に響きます。

執事のミカエルがいいます。
「王女様、お勉強の時間です」
「イヤよ、そんなことやりたくなんかないわ!」
かみなり王女が怒鳴ると、かみなりが落ちて、東の教会が焼けました。

女中のローラがいいます。
「王女様、今日はこのドレスを着てはどうでしょう」
「イヤよ、そんなダサいドレスなんて着たくないわ!」
かみなり王女が怒鳴ると、かみなりが落ちて、西の公園が崩れました。

シェフのハイジがいいます。
「王女様、今日のディナーはこちらになります。」
「イヤよ、こんなものよりケーキが食べたいの!」
かみなり王女が怒鳴ると、かみなりが落ちて、南の図書館が燃えました。

我慢できなくなった国民達は、ついに女王様に言いつけました。

女王様はかみなり王女にいいました。
「いつまでそうしてるつもり?早く片付けなさい」
「イヤよ、このままでいいじゃない!」
王女が怒鳴ると、王女にかみなりが落ちました。

しぶしぶ片付け始めた王女。焼けた教会も、崩れた公園も、燃えた図書館も、執事も、女中も、シェフも、かみなり王女がいた国も、かみなり王女までも、ぜんぶ箱の中へかえっていきました。




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