止めを刺すんだ、その指先で
あんなに欲しかったものが、いまなら容易に捨てられる

人差し指一本で支えた平静も一息かければ砂にかえる
紙切れ一枚で日曜日のパパも消えていったのだから

ぼくはいまどのあたりにいるんだろうね、なんて
あなたまで祈りはじめたときも
膝を抱え、髪をむしり始めたときも

陽だまりのようなあたたかさの中
硝子のような鋭さをみつけたあの時も
今なら葬れる

幸福が無秩序に踏みつけるサンクチュアリだって
水溜りの空を揺らすように容易く
逆さまに吊るすこともできるよ

祈ったって、賛美歌を歌ったって、神様は現れてくれはしなかったじゃないか

あなたはしらないのでしょう
わたしがいつだってほうかいをのぞんでいたこと






< 06,12,20 >