千 の 夜

千の夜をこえて、どこへいこうか。

浜辺をうつ波も、

足をとる砂浜も通り抜けて。


優しくあることは、冷たいことと等しい。という君は、

くっきりとした三日月の夜をこえて、

どこでもない そこへ行った


だったらぼくは、空ろに止った薄闇に沈もう。

朝のこない夜を、ただひたすらにただよう。

千の夜を過ぎてそのまま。


ぼくは ぼくを通り過ぎていっものたちの歌声を聴いて、

千の夜に沈もう。






2005,9,17